■リストカットの治療

リストとは腕時計をはめる手関節のところの名前ですが、リストカットをする人はリストだけでなく、肘関節やその周りの皮膚を所かまわず傷つけます。

とはいえ、リストカットを永遠に続ける人はいませんから、心の傷が癒えてリストカットをしなくなると今度は傷つけた腕の傷が悩みの種となります。

治療にはいくつかの段階があります。傷を付けた直後は一般の外科処置となります。その後キズの赤みや硬さに対する治療をします。

ケロイド体質の方や、キズが思いのほか深かった場合は内服や局注療法などを併用します。

さて、キズが安定期に入ると白っぽい色の線として残ります。

これを消しゴムで消すような技術は残念ですが今のところありません。

ですが、キズによっては修正手術をすることで今よりも目立たなく、しかもリストカットをしたようには見えないキズに変えることが可能です。

狭い範囲にたくさんのキズが集中している場合はそこの部分を縫い縮めて一本線のキズに変えてしまいます。場合によっては縫い縮める方向を変えることで、リストカットだったと想像させない傷にしてしまいます。

人前で腕を出しにくい方は一度ご相談下さい。